加工食品物流での「 QR コードによる検品時間の短縮実証実験」 に参画。 QR コード活用で、従来の手入力から約 6 割の削減
最終更新日:2020年08月17日 10時00分
株式会社アスタリスク
~ 国土交通省「荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン 加工食品物流編」策定に向けて、サプライチェーン全体の課題解決を、ウイングアーク1st株式会社に連携して検証 ~
スマートフォン装着型バーコードリーダー・RFID リーダーライター AsReader の製造元、株式会社アスタリスク(本社:大阪市淀川区西中島、代表取締役社長:鈴木 規之、以下アスタリスク)と 、伊藤忠商事グループの紙 ・ パルプ分野専門商社である伊藤忠紙パルプ株式会社 本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長:押谷 賢一、以下 ITCPP は、ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼 CEO:田中 潤、以下ウイングアーク1st)に連携して、「加工食品物流における生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善に関する懇談会」(事務局:国土交通省)において2020年3月に実施されたQRコードによる検品時間の短縮に関する実証実験に参画し、従来の目視による入荷検品と比較して、大幅な時間短縮効果を確認した。
国土交通省が示す、加工食品物流改善のためのガイドラインに掲載されている、「事前出荷情報の提供と伝票情報の電子化等を組み合わせるなど、検品レスの実現に向けた取組を推進」するための検証として行われた本実証実験において、アスタリスクとITCPPは共同で、アスタリスク社製ハンディターミナルAsReaderに搭載する「物品納品データと受け取り物品の突合・消込」アプリケーションを制作。現状の目視と台帳ベースの検品作業を、QRコードによる自動認識技術を活用した検品に置き換えた場合の検品時間の変化を測定。同分量の物品で検品時間が約57%短縮されることを確認した。
【実証実験の背景】
物流の中核を担うトラック運送業において、ドライバー不足が大きな課題となっている。加工食品物流ではとりわけ長時間の荷待ちが多く、加えて手積み・手卸しによる荷役作業、非効率な検品作業等の課題が顕在しており、発着荷主、トラック運送事業者等ステークホルダーの連携と、サプライチェーン全体効率化が喫緊の課題となっていた。そこで、これらの要因が引き起こす長時間労動の改善を図るために設置された「加工食品物流における生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善に関する懇談会」が、改善に向けて「QRコードによる検品時間の短縮に関する実証実験」を実施するに至ったのである。
【実証実験の全体像とアスタリスクの担務】
本実証実験は流通過程における物品の納品、受領時作業の効率化による作業時間短縮を目的として、発荷主(加工食品メーカー)の出荷からトラック運送事業者による配送、着荷主(食品卸)の検品受け入れまでの一連の流れで実施。ウイングアーク1stの帳票クラウドシステムにより出荷伝票、受領書の電子化と各伝票流通のオンライン化を行い、納品明細および梱包に付与する商品コードもQRコード化。アスタリスクとITCPPが本実験に合わせて制作した着荷主側アプリケーションで帳票システムと連携し、納品マスターデータを取得したアスタリスク製ハンディターミナルAsReaderを使用してQRコードでの検品作業を行った。
具体的にはAsReaderで各梱包に添付されたQRコードを読み込み、QRコード記載の梱包明細と、あらかじめシステム連携により取得していたマスターデータとをAsReader上で突合し、消し込んでいくのである。納品される全梱包のQRコードを読み終えると同時に、受け入れの検品作業が完了するというフローだ。
この検品作業を現状の目視と紙ベースの台帳で行っている同作業と比較し、主として作業時間の効率化を検証した。
※アスタリスクとITCPPが担ったのは、上図 ④ ~ ⑥ の検品作業に係る検品業務アプリケーション及び検品用ハンディターミナル(2次元コード対応AsReader:ASR-020D)の提供。
【実証実験の概要】
■実験名:QRコードによる検品時間の短縮に関する実証実験
■実施日程:2020年3月2日~2020年3月5日
■実験項目 ()内は目的:
(1)発注NO.リストのQRコード化(入力時間短縮)
(2)納品伝票、受領書の電子化(業務の効率化)
(3)梱包へのGS1-QRコード印字(検品時間短縮)
(4)伝票の明細情報をQRコード化(入力業務の効率化)
■主要アウトカム:
上記4項目の実施による「納品、受領時作業」の効率化と作業時間短縮を確認。
・配送箱数:314箱で検証 → 検品時間:12分(同条件の従来検品時間は28分)
→日付を手入力する方式に比べて、約57%の時間短縮となった。
■実験主管:ウイングアーク1st株式会社 https://www.wingarc.com/
一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会 https://unyu.co/
■共同実験者:株式会社アスタリスク、伊藤忠紙パルプ株式会社、 他
■実証実験概要及び実証実験報告
https://www.mlit.go.jp/common/001345573.pdf
株式会社アスタリスク
大阪営業セクション
電話:050-5536-1185 メールアドレス:eg@asx.co.jp
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