アスタリスクがスマートフォンの内蔵カメラで、専用リーダーに匹敵する高速・高精度なバーコード読み取りを実現。
最終更新日:2018年04月10日 11時37分
狙いうちするレーザーポインター装着で、スマートフォンをそのままハンディターミナルにできる「AsReader CAMERA-Type(アズリーダー カメラタイプ)」の製品化を発表。
スマートフォン端末を用いたIoT機器 AsReader の製造元 株式会社アスタリスク(本社:大阪市淀川区、社長:鈴木規之、以下 アスタリスク)は、スマートフォン内蔵のカメラを使用して、超高速・高品質なバーコード読み取りを可能にするアプリケーションの開発に成功しました。
このアプリケーションは、ソフトウェアベースのバーコードスキャナーであり、iOSだけでなくAndroidOSも含め、専用のバーコードリーダーに匹敵する読み取り性能を実現します。
アスタリスクでは、目標をターゲティングするために、このスマートフォンにアタッチメント型のレーザーポインタをセット。これによりスマートフォンの画面を覗き込むことなく、専用端末での業務同様に、ターゲットであるバーコードを目視しながらスキャンを行えるようになります。
文字通り、お手元のスマートフォン内蔵カメラがそのまま高性能バーコードスキャナーに変身する、という意味を込めたこの「AsReader CAMERA-Type」は、6月に世界同時発売の予定です。
開発の背景
それ故か、スマートフォンのカメラを利用している現場では「スマホのカメラ機能でバーコードを利用できると思っていたが、読み取り性能は悪いうえに、遅くて使い物にならない」といった声も多く、「なんとかできないだろうか」という切実な要望も耳にしました。
そんな市場のニーズに応えるため、アスタリスクは、バーコードリーダー「AsReader」で培った自動認識のノウハウを活かして、スマートフォン内蔵カメラとソフトウェアスキャナーによる、専用端末レベルのバーコードリーダー開発に着手。2年以上の研究開発期間を経て、このたび超高速・高品質の処理を実現することができました。
今まで、スマートフォンのカメラを利用してバーコードを読み取る上での弱点は、大きく2つありました。1つ目は、カメラを用いたスマートフォンの画像処理速度。そしてこの速度とは別に、もう1つの大きな弱点が「読み取り時に、対象のバーコードを ”スマートフォンの画面を覗き込み” 確認する必要がある」ということです。人間工学的にも、ターゲットを画面越しに捉えることは困難で、現物を目視する方が、よほどやりやすいのです。そこでアスタリスクでは、目標物をターゲティングするために、スマートフォンにレーザーポインターを付けることを考案しました。現物を見て読み取りができますので、作業者は、画面を覗き込んでバーコード等の位置を合わせる必要がなくなります。(国際特許出願済)
AsReader CAMERA-Typeの特徴
AsReader CAMERA-Typeは、字のごとくスマートフォンにあるカメラでバーコードを読み取ります。大別して2つの特徴があります。
(1) 圧倒的な超高速の読み取りスピード
既存のバーコードアプリは読み取りに時間がかかり、業務利用として使うことは困難でした。アスタリスクは、このカメラの性能を最大限に活かすソフトウェアを2年以上にも亘って研究し、超高速の読み取りを実現しました。例えばバーコード読み取りにかかる分析時間は、JAN13で1ミリ秒以下です。
(2) 狙いうちをするためのレーザーポインター
↑ スマホのカメラレンズ横に装着するアタッチメント型レーザーポインター。
バーコードをカメラで読み取る際のもう1つの欠点としては、人が画面を覗き込んでバーコードを読み取る姿勢です。通常のバーコードリーダーは、ターゲットを目で見て、そこに手をもっていき読み取りをします。しかしカメラで読むときは、画面のディスプレイを覗き込みながらターゲットに合わせに行かざるを得ません。
これらを解決すべく、アスタリスクでは、シンボルをターゲティングするレーザーポインターモジュールをスマートフォンに装着しました。
AsReader CAMERA-Typeの登場で、ハンディターミナルの歴史が変わる
「専用端末」であった「ハンディーターミナル」「PDA」の歴史を塗り替えるものだと思われます。
ユーザーにとっては、従来のAsReaderのようなアタッチメントタイプか、今回発売するカメラタイプか、利用用途により選択できるようになり、バーコードの種類や品質、物理的なボタンの有無、連続稼働時間(バッテリー)など、環境によって選択が変わってくるでしょう。
アスタリスクのソリューションでは、スマートフォン装着型のRFID AsReaderとセットで利用することにより、手持ちのスマートフォンでバーコード運用にもRFID運用にも対応する、1台2役の高機能ハンディターミナルとしての活用が可能になります。
発売に先駆けて、4月から世界各地の展示会にて順次実物を展示
・RFID Journal LIVE! 2018(アメリカ フロリダ)4月10日(火)~12日(木)
・Japan IT Week 春(東京ビックサイト)5月9日(水)~11日(金)
・CEBIT 2018(ドイツ ハノーバー)6月11日(月)~15日(金)
・IoT China 2018(中国深セン市)7月31日(火)~8月2日(木)
AsReader CAMERA-Typeの概要
【商品名】 | AsReader CAMERA-Type |
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【カテゴリー】 | スキャンシステム(ソフトウェア)+レーザーポインターモジュール |
【発売】 | 当社専用サイトで、6月配布開始予定(最大2ヶ月無料、世界同時公開) |
【特徴】 | ソフトウェアスキャナー最速クラスの読み取り レーザーポインターによる、ターゲット照準レーザー(クラス2)照射 低品質バーコード、破損や曲面のバーコード、低照明環境下の読み取り可能 |
【対応コード】 | 1次元コード:JAN 8、JAN13、CODE39、NW7、ITF、GS1 Databar他多数 2段バーコード等の複数バーコードの一括での読み取り 2次元コード:QRコード、PDF417、Data Matrix他 数字認識(OCR) |